中学受験伴走中のワンオペCTOです😊
最近、学校説明会をめぐっていて、何度も耳にする言葉があります。 「総合型選抜」です。
開智日本橋学園の説明会では、サイエンスに突出した生徒が総合型選抜で東京科学大学へ進学した、という話を聞きました。 (たしか北海道大学に進んだ話もあった気が…記憶違いだったらすみません😅) 広尾学園の説明会でも、生徒のやりたいこと(Will)から進路を考える、という話が印象的でした。
「あれ、大学入試って、もう私の頃とは別物なのでは…?」
そう思って、総合型選抜についてちゃんと調べてみました。 調べるほどに「これは中学選びから考えておいたほうがいいかもしれない」と感じたので、今日はその話を書いてみます。
例によって、私個人の理解なので、間違いがあったらすみません😅 詳しくはご自身でも確かめてみてください。
大学入学者の半分以上が、もう「年内入試」だった
まず、データに驚きました。
文部科学省の最新の発表(令和7年度入学者選抜)によると、総合型選抜と学校推薦型選抜——いわゆる「年内入試」で大学に入った人は、全体の53.6%。 もう半分を超えているんですね。
私立大学に限ると、61.6%。 6割超が年内入試で、総合型選抜だけでも22.8%だそうです。
私たち親世代の感覚だと、「推薦やAOは一部の人のもの」でした。 でも今は、ペーパーテスト一発の一般選抜のほうが、私立では少数派になりつつある。
うちの息子が大学受験するのは、2033年頃。 この流れがさらに進んでいると考えるのが自然な気がします。
試しに、直近3年の実績をそのまま線形に延ばすと、息子が受験する2033年度入試がどうなるか、シミュレーションしてみました。

このペースが続くと仮定すれば、息子の代では私立大入学者の約7割が年内入試、総合型選抜だけで約4割という計算になります。
もちろん、こんな単純な右肩上がりが続く保証はどこにもありません😅 どこかで頭打ちになるかもしれないし、制度自体が変わるかもしれない。
それでも、「一般選抜が主流」という私たち親世代の前提のままで6年後を考えるのは、さすがに危なそうだ——というくらいは、言えるんじゃないかなと思っています。
東大ですら「推薦」が過去最多になっている
象徴的なのが東大です。
2026年度の東京大学・学校推薦型選抜は、合格者数93名と、2016年の制度導入以来で過去最多だったそうです。
11年間の累計合格者ランキングを見ると、1位は渋谷教育学園渋谷。 そして面白いのが、都立日比谷、県立広島、県立秋田といった公立校がトップ層に食い込んでいることです。
「推薦=都会のエリート私立の専売特許」ではない、ということですよね。 じゃあ何が合格を生んでいるのか。調べた資料に共通していたのは、こんなポイントでした。
- 探究を”仕組み”にしているカリキュラムがある(渋渋の「自調自考論文」、広島高の「卒業論文」など)
- 評価されるのは綺麗にまとまった成果物ではなく、本人の情熱や「マニアック性」
- そして、先生が「君ならいける」と背中を押す文化
特に3つ目には、ハッとさせられました。 秋田高校の合格体験記には「担任の先生から、君を東大に推薦したいと言われたのがきっかけ」というエピソードがあるそうです。 子どもの可能性は、本人の努力だけでなく、見抜いて押してくれる大人がいてこそ開く。 これは親としても、グサッとくる話でした。
じゃあ、中学選びで何を見ればいいのか
ここからが本題です。
総合型選抜で評価されるのは、6年かけて深めた探究や活動。 つまり、高3になってから対策する入試ではなく、中1からの環境がそのまま効いてくる入試なんですよね。
中高一貫校は高校受験で学びが中断されないぶん、探究や課外活動を6年間積み上げられる。 総合型選抜と相性が良い、と言われるのはこのためのようです。
なので私は、説明会で見るポイントを、こう整理してみました。
① 探究が”仕組み”になっているか イベント的な探究ごっこではなく、論文やゼミのようにカリキュラムとして根づいているか。 継続できる仕組みがあるかどうかが、6年後の差になりそうです。
② 子どもが”マニアック”になれる環境があるか 評価されるのは綺麗な成果物より、対象への執着だそうです。 だとすると、サイエンスコースや専門設備、写真部のような「好きを深掘りできる場」があるかは、かなり大事なのかなと。 (うちの息子なら、スキーとスマホ写真がどう化けるか…親としては楽しみです📷)
③ 先生が背中を押してくれる学校か 面倒見の良さは、補習だけの話ではなくて。 生徒の才能を見つけて「やってみなよ」と言ってくれる文化があるか。 説明会での先生の熱量は、その片鱗を見る機会なのかもしれません。
こうして並べてみると、先日の説明会めぐりで感じていたこと——開智日本橋の探究やSMIC、先生たちの熱量に惹かれたこと——が、自分の中でつながった気がしました。
社会人の実感として、この力は本物だと思う
実はこの話、私には他人事じゃない実感があります。
社会に出たばかりの頃の私は、目の前の技術力を磨くことばかりに目が行っていました。 エンジニアとして、コードが書ける、技術が分かる。それが武器のすべてだと思っていた時期があります。
でも、時は流れ、新規事業の提案をしたり、今のようなマネジャーの立場になったりして、改めて感じるんです。
仕事で本当に問われるのは、答えのない課題にぶつかったとき。 その”答えのない答え”に対して、いかに深く考え抜けるか。 そして、複数の解決手段の中から、ベストなものを選択できるか。
これって、まさに総合型選抜が測ろうとしている力——自ら問いを立てて、探究して、選び取る力——そのものなんですよね。
入試のために探究をやるんじゃなくて、社会で必要だからこそ、入試もそちらに寄ってきている。 社会で長く働いてきた身としては、この順番で腹落ちしました。
偏差値の物差しと、どう付き合うか
誤解のないように書いておくと、偏差値や学力が不要になる、という話ではないと思っています。 総合型選抜でも学力評価は必須ですし、土台の学力があってこその探究です。
ただ、「偏差値」という1本の物差しだけで学校を選ぶ時代は、終わりつつあるのかもしれません。
調べた資料の中に、こんな問いかけがありました。
「偏差値という物差しを捨てたとき、お子さんの本当の『武器』は何になりますか?」
…正直、即答できませんでした😅 でも、この問いを持ちながら説明会をめぐるだけで、学校の見え方がだいぶ変わる気がしています。
まとめ:6年後の入試は、中学選びから始まっている
整理すると、わが家の今の理解はこうです。
大学入試の半分以上はすでに年内入試で、この流れは息子の代でさらに進みそう。 総合型選抜で問われるのは6年間の積み上げなので、探究の仕組み・好きを深掘りできる環境・背中を押す文化、この3つを中学選びの段階から見ておきたい。
もちろん、息子が総合型選抜を使うかどうかは、まだ分かりません。 でも、「どちらの道も選べる環境」を用意しておくのが、親にできることなのかなと、今は思っています😊
引き続き、説明会ではこの3つの目線も持って、学校を見ていきます。
「総合型選抜、こう考えてるよ」「この学校の探究は本物だったよ」という情報があれば、 コメント欄やX(@WANOPECTO)でこっそり教えてください。 私もまだ勉強中なので、一緒に考えていけたら嬉しいです😊
次回は、説明会めぐりの続き「城北のレポ」を書く予定です。 今回整理した”3つの目線”も持って、見てこようと思います。
引き続き、よろしくお願いします😊
※本記事の入試データは文部科学省「令和7年度国公私立大学入学者選抜実施状況」等をもとにしています。制度や数値は変わる可能性があるので、最新情報は公式発表をご確認ください。


コメント