こんにちは、ワンオペCTOです。
サレジアン国際学園世田谷の授業体験会と学校説明会に参加してきました。息子が授業体験会を受けている間、私は別室で学校説明会に参加するスタイルでした。もともとは女子校で、2023年に校名変更して共学化した学校です。説明会で伺ったお話では、女子校時代に35前後だった偏差値が、4年で45〜51まで上がってきているそうです。数字の伸びもさることながら、話を聞くほど「毎年中身がアップデートされている学校」という印象が強く残りました😊
ちなみに、同じサレジアン系列の赤羽キャンパス(サレジアン国際学園)の説明会にも以前参加していて、「サレジアン国際学園に息子と行ってきた。広尾学園の系譜×PBLが想像以上だった話」という記事にまとめています。同じ系列でも、クラスの構成や新しい取り組みには違いがあるので、あわせて読んでもらえると比べやすいと思います。
先にお断りを。この記事はあくまで私個人の見解で、聞き間違いや理解違いがあるかもしれません😅 気になった方は、ぜひご自身の目と耳で確かめてみてください。
サレジアン国際学園世田谷の全体像をざっくり整理
まず、クラスの構成が少し複雑なので整理しておきます。パンフレットと説明会の内容をもとにまとめると、次のように理解しました。
| クラス | 旧名称 | ざっくり特徴 |
|---|---|---|
| EDGE CLASS | 旧本科 | PBL+ゼミで「研究者たる姿勢」を育てる |
| VISTA CLASS | 旧インター | 英・数・理・社がオールイングリッシュ。高校からDDP(VCE)も |
| MEDICO | ー | 中2から数学・理科・情報を取り出し授業で受けるプログラム |
ちなみに、昨年の入学者の男女比はほぼ半々だったそうです。共学化して数年で、ここまでバランスが取れているのは少し意外でした。
今年の中1、もうしっかりプレゼンしている
説明会では、今年の中1がPBL型授業でプレゼンしている動画が紹介されました。入学して半年ほどの生徒が、自分の考えを筋道立てて話している姿には正直驚きました。
実際、当日は中1の女子生徒と少しだけお話しする機会がありました。こちらの質問にもハキハキと、自分の言葉で答えてくれて感心してしまいました。動画だけだと「うまく撮れたシーンを見せているのかな」と思ってしまいがちです。でも生の受け答えを見て、日頃のPBLで話す力が鍛えられているんだろうなと納得できた気がします。
PBLは一部の教科だけではなく、全教科で取り入れているそうです。パンフレットによると、思考力を「LOGICAL → CRITICAL → CREATIVE」の3段階で育てる設計になっています。授業は「問いの提示 → 個人ブレインストーミング → グループ内プレゼン → クラス内プレゼン → 最終レポート」という流れで進むとのことでした。
PBLは「やっている」こと自体より、どう回しているかが大事だと思っています。その意味で、中1の段階から型がきちんと決まっているのは安心材料だと感じました。そもそもPBLって何?なぜ気になるの?というあたりは、以前「PBLって、上位校じゃないと難しいんじゃ…?」という記事で自分なりに考えてみたので、よければあわせてどうぞ。
教室の後ろの壁に、学校の空気が出ていた
当日、校内で印象に残ったのが教室の後ろの壁です。クラスのいろいろな場面の写真がずらっと貼られていて、みんなで笑っている写真もあれば、真剣な表情で取り組んでいる写真もありました📸
説明会のスライドやパンフレットは、どの学校もきれいにまとまっています。ただ、こうした教室の掲示物には、ふだんの学校生活がそのまま出ると思っています。楽しむときは楽しんで、やるときはしっかりやる。そんなメリハリのある雰囲気が伝わってきて、とても良い印象でした。
先生方の本気度が、これまでで一番伝わってきた
もうひとつ強く印象に残ったのが、先生方の人数と熱量です。説明会、授業体験会、相談会と、どの場にも先生がたくさんいらっしゃって、学校中の先生が総出で参加しているんじゃないかと思うほどでした。
しかも、どの先生も保護者や子どもたちにとても熱心に接してくれます。これまでいくつかの学校の説明会に参加してきましたが、先生方の本気度がここまで伝わってきたのは初めてかもしれません。シルバーウィークの初日にこれだけの体制を組んでいるという事実そのものから、学校としての本気度が伝わってきた気がします。
新HR制度「NEXUS」で、EDGEとVISTAが同じ教室に
個人的に大きな変化だと感じたのが、2026年度入学生から始まった「NEXUS」というホームルーム制度です。EDGE(本科)の生徒とVISTA(インター)の生徒が同じHR教室に入ります。運営はインターナショナルティーチャーと日本人教員のW担任です。
驚いたのは、このホームルームがAll Englishで行われること。本科の生徒は英語ゼロからのスタートでも大丈夫なのか気になりましたが、インターの生徒が「バディ」としてサポートしてくれる仕組みがあるそうです。逆にVISTAの生徒は、日本語面で本科の生徒に助けてもらいます。この相互の関係になっているのが良いなと思いました🤝
この仕組みによって、VISTAの生徒が本科のゼミに参加できるようになり、EDGEの生徒もVISTAの英語環境に日常的に触れられるようになったとのこと。コースを分けるだけでなく、あえて混ぜる設計にしているところに、学校の本気度を感じた気がします。
パンフレットによると、インターナショナルティーチャーは19名在籍していて、出身国もアメリカ、オーストラリア、イギリス、フィリピン、ジャマイカなどさまざまです。これだけ多くの先生と毎日関われるのは、英語力そのもの以上に大きな価値があると私は思っています。いろいろな国の価値観に自然に触れながら過ごす中高6年間は、大人になってから留学で得る経験とはまた違うものになりそうです。多様性を「知識」ではなく「青春時代の体験」として持てるのは、この学校ならではの強みではないでしょうか🌏
EDGE CLASS:日常の「違和感」を研究に変える
EDGEのキャッチコピーは「Stay Radical」。生徒一人ひとりが感じる「違和感」や「問い」を才能として捉え、それを前進させる力に変えていく、というコンセプトだそうです。
中心になるのがゼミでの探究です。流れは次のとおりで、かなり腰を据えた仕組みになっています。
- 中1の「FUSION・プレゼミ」で探究の作法を学ぶ
- 中1の3学期に600字以上の志望理由書を書いてゼミを選ぶ
- 中2〜高2まで同じゼミで研究を続ける
ゼミは生物系、人文社会系、プログラミングやデータサイエンス系など9つあるようです。
面白かったのは、中1のプレゼミで「世界共通言語の創造」というテーマを掲げている生徒がいたのを発見したことです。スケールが大きすぎてぶっ飛びましたが、こういう突拍子もない問いを否定せずに受け止める空気があるのは、とても魅力的だと思いました😆
MEDICO:いちばん惹かれたプログラム
今回の説明会で一番「面白そう!」と感じたのがMEDICOです。担当の部長の先生のお話がとにかく良くて、どんな生徒に育ってほしいのか、どんな姿を目指しているのかがとても伝わってきました。
MEDICOは中2から始まる取り出し授業で、PBL+サイエンス、医学、データサイエンスといった領域を扱います。印象に残ったのは、PBLには2種類あるという話でした。
- PBL(Problem Based Learning):入試で問われる力
- PjBL(Project Based Learning):社会で問われる力
MEDICOでは「問い → 知識 → 使う」という流れを大事にしていて、答えが用意されていない曖昧な課題から、自分たちで検証を進められるようになることを目指しているそうです(これはどちらかというとPjBL。)。社会人として働いている身としては、まさに仕事で求められる力そのものだなと感じました💡
昨年は28名の生徒がMEDICOに在籍していて、EDGEから入った生徒もいるとのこと。パンフレットによると、原則は入試でMEDICO入試に合格する必要があります。ただ、EDGEで入学した場合も、成績などを踏まえて進級できる場合があるそうです。気になる方は説明会で確認してみてください。
VISTAとDDP:日本初、オーストラリアの高校卒業資格が取れる
VISTAは、想像していた以上にアカデミックな雰囲気でした。教科横断型の授業も展開していて、「探究 → 語学 → 発信」という流れで学んでいくそうです。インターナショナルティーチャーの中には、修士や博士を持っている先生も在籍しているとのことでした。
そして注目なのが、高校から始まる「DDP(Dual Diploma Program)」です。オーストラリア・ビクトリア州の高校卒業資格であるVCEを、日本の高校に在籍しながら取得できるプログラムで、日本の高校では初の導入とのこと
VCEの成績はATARというランキングに換算され、オーストラリアの難関8大学(Group of Eight)への進学ルートにもつながるそうです。費用は高校3年間で約40万円とVCEと教科書代の約20万円で計約60万円です。とてもおサイフに優しいのではないでしょうか。しかも、オーストラリアに短期留学などで行く必要はなく、学校の授業内で完結するとのことでした。
なお、共学化してからまだ1期生が卒業していないので、大学進学実績はこれからです。ただ、理系志望の生徒もそこそこいるようでした。個人的には、理系の進路はこれから伸びていくのではないかと見ています。PBLの中で「仮説を立てて、データを取って、検証する」というサイエンスのアプローチを中1からしっかり教わっているので、理系で求められる考え方の土台が自然とできていくはずです。MEDICOやデータサイエンス系のゼミもあることを考えると、数年後の進学実績がどうなるか楽しみな学校だと思います。
保護者として気になる「お約束」の確認
最後に、わが家が毎回チェックしているポイントです。
- お昼ごはん:お弁当の販売はなし。ただしカフェテリアがあり、500〜700円くらいのランチセットが食べられるそうです🍛テーブル席だけではなくカウンタータイプの席などがレイアウトされ、カラフルで清潔感があり、開放的な空間でした。
- 通学:用賀駅からスクールバス(約10分)。二子玉川駅や成城学園前駅からは路線バスもあります。
まとめ:わが家目線で感じたこと
正直な感想としては、「制度の変化のスピードがすごい学校」だと思いました。NEXUS、FUSION、DDPと、この1〜2年で新しい仕組みが次々に始まっていて、学校そのものが成長途中にある印象です。
実際に中1の生徒と話したり、教室の様子を見たりして、パンフレットだけではわからない「生徒の雰囲気の良さ」を感じられたのも収穫でした。先生方の熱量の高さも含めて、制度だけではない「人の本気度」を感じられたのが大きかったです。
そのうえで、私が特に魅力を感じたのは次の2点です。
- 多様性を「体験」できる環境:19名のインターナショナルティーチャーと、EDGE・VISTAが混ざるNEXUS。多様な価値観に囲まれて過ごす中高時代は、この先どんな道に進んでも財産になると思います
- 理系の伸びしろ:PBLでサイエンスの考え方を基礎から身につけられるので、理系の進路はこれから伸びていきそうです
一方で、1期生がまだ卒業していないので、実績はこれから見えてくる段階です。また、わが家としては「探究の土台になる基礎学力をどう固めているか」も大事にしているので、そこは次の機会にもう少し詳しく聞いてみたいと思っています。
サレジアン国際学園世田谷の説明会に参加された方、ほかにも気になっている学校がある方、よかったらコメントやX(@WANOPECTO)で感想を教えてください😊

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